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中村商事株式会社

私だけが使うなら、ロボパットを選ばなかった
エンジニアレベルのプログラミング技術をもつ専務が、誰でも使えるRPAツールを導入した理由

金属材料等の卸売業/東京本社/営業部
導入ライセンス
フル機能:2ID
従業員数
90人

1937年に創業し、金属素材問屋として事業を展開する、中村商事株式会社。
ブリキやアルミ、ステンレスといった金属材料を仕入れ、一部を加工して販売しています。
東京・秋葉原に本社を構え、大阪に支店、上海に子会社を置く同社は、本社オフィスにてロボパットを導入されました。

この事例のポイント

  • キーボードとマウスを使う作業ならば何でも自動化してくれる

    弊社では「AS400」という古い基幹システムを使っており、このシステムとつなぎ込みができるRPAツールはなかなかありません。ロボパットなら、キーボードとマウスを使う作業であれば何でも自動化でき、ソフトウェアの種類問わず動いてくれるので安心です。「AS400」での作業を中心に、経理や総務、営業など、さまざまな職種の業務を自動化しています。

  • 私だけが使うなら、ロボパットは選ばなかった

    正直、私ひとりだけが使うなら、ロボパットを選ばなかったでしょう。なぜなら、私はプログラミングに慣れており、自分でプログラムを組んだほうがすばやく自動化できるので。しかし、「現場のメンバーにも使ってほしい」と思っていたため、簡単で使いやすいロボパットを選びました。実際、弊社のとある従業員は、2日間で使いこなせるようになっています。

  • 業務効率化によって、人間がやるべき仕事に時間を割けるようになった

    ロボパットで業務を効率化したことにより、人間がやるべき仕事に時間を割けるようになったのがメリットです。クライアント様とのコミュニケーションなど、人にしかできない本質的な業務に力を入れています。あとは、人的ミスがなくなり、「絶対に失敗できない」というプレッシャーから開放されたので、従業員にとっての働きやすさがアップしたと思います。

INTERVIEW

※以下、敬称略2019年8月にロボパットを導入して以来、中村商事株式会社ではどれほどの業務効率化が実現したのでしょうか?同社の4代目、代表取締役専務の中村吉秀さんにお話を伺いました。

どんな課題があり、ロボパットを導入することにされたのですか?

中村

もともと私は大阪支店に勤務していまして、2年ほど前に東京本社に異動しました。同じ会社であれど、西と東ではクライアント様が違うため、まずはクライアント様のことを知るところからスタート。
1年ほど経過し、次は本社の業務を把握していくことにしました。すると、手動の事務作業が多いことが分かり、「働き方改革のためにも業務効率化をしなければ」と課題を感じまして。業務効率化ツールを探していたところ、出会ったのがロボパットだったんです。
担当の方からの連絡やトライアルの実施がスピーディで、簡単で使いやすそうな画面だったので、導入することに決めました。

ロボパットは東京本社に導入されているとのことで、どのような業務を自動化されているのでしょうか?

中村

経理や総務、営業など、さまざまな職種の業務を自動化しています。なかでも多いのは、「AS400」という基幹システムでの作業です。

「AS400」は古いシステムなので、すべてのRPAツールで動かせるわけではないらしく。しかし、ロボパットはキーボードとマウスを使う作業ならば、どんなものでも自動化できると聞きました。実際、ソフトウェアの種類問わず必ず動いてくれるので、安心して使えています。

自動化する業務は、主に私がピックアップしていて、従業員から「この業務を自動化したい」と話が挙がってくることもあります。現在は、毎日使うロボットから月1回活躍するロボットまで、本社全体で十数個のロボットが稼働していますね。

十数個もですか! たくさんご活用いただけてうれしいです。具体的にピックアップされている業務内容を教えてください。

中村

例えば、弊社ではクライアント様の月末の在庫をシステムで確認し、「次はどのくらい発注するのか」をクライアント様と擦り合わせていまして。在庫状況を「AS400」で管理しています。

金属卸売業では、素材注文から納品までお客様との擦り合わせが本当に大変です。素材発注から実際に出来上がるまでの期間が長く、お客様の注文ロットも大小さまざま、注文のタイミングも本当に色々なんです。お客様に合わせた個別対応をしないといけないケースもたくさんです。そのため月末在庫のすり合わせは重要な業務です。

以前は、「AS400」からデータを取ってExcelに置き換え、そのデータをもとにクライアント様用の資料を作成する……という作業を営業担当者が手動で行っていました。しかも、クライアント様ごとに資料のフォーマットが違うので、別々の書式に落とし込んでいて。お客様の発注タイミングが色々なタイミングで飛び交う中、毎月1件1件お客様に合わせた手作業があるのが当たり前でした。今は、ロボットが自動で正確に、資料作りをしてくれています。

ほかにも、100件以上ある全クライアント様の売上を合計し、前月の売上データをまとめて比較表を作るという経理担当者の作業も自動化しました。「AS400」から売上データを全部吸い出して、前年のデータと比較し、増減も含めてExcelで一覧表を作ります。

経理担当者が手作業でやっていたときは、月1回3時間かけていましたね。その煩雑な作業をロボットがまるまる請け負ってくれるようになったので、その作業だけでも毎月3時間の削減につながっています。

中村商事株式会社

東京本社全体では、導入後どのくらいの効率化が実現しましたか?

中村

十数個あるロボットをすべて合わせると、月に約30時間は削減できていると思います。

ただ、まだ自動化したい業務の10分の1にも満たない状態です。 私自身もロボパットで自動化をすることで、「AS400」の機能にとても詳しくなりましたし、何より現場の業務に詳しくなりました。そのことで見えてきたものは多いです。

手動でこなしている業務はほかにもたくさんあるので、これからも手間のかかる作業を担ってくれるロボットを作り続け、まだまだ効率化していきたいですね。

 

ぜひ、これからも使い倒していただけたらと思います。ロボパットを導入するうえで、苦労した点はありますか?

中村

特になかったですね。初めは私がロボットを作り、実務レベルで従業員に落とし込んでいました。今は、スピーディに効率化を進めるため、どのメンバーでもロボットを作れるように組織全体にトレーニングしている段階です。

私はエンジニアとして働いていた経験があり、こういったツールを動かしたりプログラムを組んだりするのは得意なんです。実は、中学2年生の頃から自分でゲームを作るくらいシステム周りのことが好きで、もはや趣味の領域ですよ(笑)。「AS400」やWindowsの特性を踏まえてロボパットで細かなテンプレートをたくさん作って使いこなしています(笑)。

ゲームを作った経験もある、と……!中村専務にとって、ロボット作りは朝飯前ですね(笑)。

中村

正直に言うと、私ひとりだけが使うなら、ロボパットは選ばなかったかもしれません。なぜなら、誰でも簡単にロボットを作れるよう、作成の順序が最大限にまで噛み砕かれているので。エンジニア的には、プログラミングに慣れているため、自分でプログラムを組んだほうが早く作れちゃうこともあるんです。

ただ、逆に考えると、プログラミングの知識がない初心者が使うなら、ロボパットはおすすめですね。最大の特徴は、システム画面の見やすさと使いやすさ。難しい操作は一切ないので、普段ExcelやWordしか使わない方でも、直感的にロボットを作れると思いますよ。

ありがとうございます。先ほども、導入の決め手に「簡単で使いやすそうな画面だったこと」を挙げてくださっていましたね。

中村商事株式会社

中村

はい。当初「現場のメンバーにも使いこなしてほしい」という願いを込めて、ロボパットを選びました。 実際、8月のトライアル期間に操作のトレーニングをしたとある従業員は、2日間で使いこなせるようになっているんです。

従業員は「ロボット作りなんて難しい作業はできない」と敬遠するかもしれません。

でも、ロボパットなら、とりあえず使ってもらえれば簡単さを理解してくれるでしょう。 「現場メンバーもすぐに使えるようになるか」は、RPAツールを選ぶうえで必須のポイントだと感じますね。

中村専務は4代目ということで、経営者の視点もお持ちだと思います。経営者として感じる、ロボパット導入のメリットを教えてください。

中村商事株式会社

中村

やはり一番メリットに感じるのは、業務効率化ですね。業務そのものの中身を見直したり、業務にかかる時間を削減できたり。

単純で煩雑な作業をロボットに任せられたので、クライアント様とのコミュニケーションなど、従業員は「人間がやるべき業務」に時間を割けるようになりました。「事務作業が終わらない」といった理由の残業を減らせて、人件費の削減にもつながっていますね。

ほかにも、従業員にとっての働きやすさがアップしたと思います。納品書や請求書といった「絶対にミスできない作業」があったのですが、細かい数字を扱うため、どんなに注意を払っていても人的ミスが発生していました。今ではロボットが正確に仕事をこなしてくれるので、従業員にかかる精神的なプレッシャーがなくなりましたよ。 あとは、人材不足をカバーしてくれることもメリットです。

人材不足は、どこの企業でも悩みのタネになっていますよね。

中村

はい。弊社も例外なく、採用難に悩まされていて。最近、2名の女性が産休・育休に入っており、代わりの従業員を雇うか迷っていたのですが、ロボパットで業務を自動化してみたんです。まだロボットに業務を引き継いでいる途中ではありますが、新しい人を雇わなくても業務を回せています。

人材不足で、どの企業も採用に頭を抱えるこの時代。人の代わりにミスなく業務を進めるロボットを取り入れることは、企業の前進に大きく貢献してくれるんじゃないでしょうか。

ありがとうございます! 私たちとしても、人材不足に悩むたくさんの企業様をサポートできたら光栄です。最後に、「今後どのようにロボパットを活用していきたいか」についてお聞かせください。

中村

今弊社で一番忙しいのは営業担当者なので、彼らがやっている事務作業を自動化できたらと考えています。とはいえ、ものによっては資料を作りながら「今月は在庫が少ない」とクライアント様の状況をチェックしている部分があるため、すべてをロボットに任せるべきではないとも思っていて。

完全に自動化すると、クライアント様の情報に触れる機会が少なくなり、営業担当者ならではの肌感覚が鈍ってしまう可能性があります。そのため、「人間がこの作業をやることによるメリット」を考えながら、バランスよく自動化できたらいいな、と。

私自身、東京本社に来てから2年ほどしか経っておらず、個々の業務を把握しきれていません。だから、まだ業務効率化できる余地はたくさんあるはず。従業員と現状を擦り合わせながら、快適に働ける環境をロボパットで実現していきたいですね。

 

導入担当者からのコメント

林 智大 営業推進部・セールスディレクター

中村専務は、なんと!「中2でゲームを作っていた」と聞いて、その博学さに驚きました。今もどんどん新しいロボットを生み出されていて、突如始まるパソコンのアップデートの影響を受けないよう、アップデートから逃げるロボットも作られています。まだ自動化したい業務の10分の1にも満たない状態とのことで、これからどれほど自動化が実現していくのか、担当としてとても楽しみです!

この記事を書いたコンサルタント

林 智大

営業推進部・セールスディレクター

大手通信系IT企業に入社後、営業からバックオフィス部門まで幅広い業務に従事。その後、BPO事業を展開する東証一部上場企業で某自治体でのマイナンバーカード交付業務のプロジェクト責任者として参画し、運用の構築と安定稼働を実現。2018年にFCEグループへ入社。これまでの実務経験を活かし人とロボットの共存をコンセプトにRPAで各企業の業務効率化を推進している。

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