※この記事は【RPAロボパットお役立ち通信(メールマガジン)】のアーカイブです。※
売上増のためにRPA活用するという視点
飲食事業を展開しているA社は、多くの店舗を運営しているだけでなく、フードデリバリーサービスや自社商品の通販を展開している会社です。
管理部門の業務効率化を目的にロボパットを導入していたA社は、最初は残業が常態化している管理部門の業務時間の削減を目標にロボ作成をしていました。
ロボ作成も順調に進み、半年後には管理部門の業務の一部を自動化することで、残業も減るようになりました。
この導入成果の話を聞いた通販・デリバリー部門のB部長は、
「うちの部でもロボパットで自動化したい業務がある」
とすぐに私たちに相談いただき、次は通販部門へのRPA導入を進めることとなりました。
このときB部長からは、
「管理部門のように今ある業務を自動化するのではなく、やれば売上が上がるけれども人手が足らずにできなかった業務の自動化を優先したい」
という要望をいただきました。
RPAの導入の目的は売上増という視点、言い換えると「攻めのRPA」としてロボパットを使いたいということで、通販・デリバリー部門へのロボパット導入を進めることになりました。
やりたかった業務をロボが替わりに
最初に自動化した業務は、フードデリバリーサービス事業で毎日行っている以下の業務でした。
- 提携しているデリバリーサービスの管理画面にログインし、売上情報を取得
- 入金用の銀行口座にログインし、入金情報の取得
- 売上情報と入金情報を集計用のファイルに記載、入金が正しく行われているかチェック
- 売上集計、集計後にメールでその日の売上報告
上記は今までは事務スタッフが対応していた業務でした。
A社は提携するデリバリーサービスを増やしたかったのですが、スタッフの数が足らなかったことでなかなか進められずにいたそうです。
この業務をロボパットで自動化することで、スタッフの工数を気にすることなく提携のデリバリーサービスの数を増やすことが可能となりました。
結果、提携先が増えるのと比例して、売上が増加となりました!
効果を実感したB部長は通販事業でも同じ取り組みをしました。
自社のECサイトのみだった商品の販路を、複数のECモールにも出店することで、通販事業での売上も大きく伸ばすことに成功したのです。
いずれも新しく人を増やすことなく、ロボパットを活用して販売チャネルの増加に対応することに成功した事例となります。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
「販売チャネルの増加=売上増」を実現したB部長は、
人手不足により販売チャネルの増加ができなかった課題をRPAの活用で解決しました。
これは、「やりたかったができずにいた業務を自動化する」という発想でRPAを活用した素晴らしい例であると思います。
費用対効果を考える際、今ある業務の自動化という側面だけで考えるのではなく、「量が多いがロボだったら、これもできるのでは」
「やりたい施策があるが、忙しくて着手できなかった」
という、今までなかった業務の自動化という側面で考えることで、よりRPAが活用できる範囲が広がるのではないでしょうか。
RPAを活用して機会創出をする視点、ぜひ参考にしてください!
RPAの情報収集を進めていくためにも、まずは自分たちの会社で自動化できる業務がどのくらいあるのか、といった情報が必ず役立つことと思います。
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