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RPA 2021.06.10

【初心者向け】圧倒的によくわかる!RPAとは|メリット・導入方法・事例を網羅

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ソフトウェア型のロボットを利用して、オフィスの定型業務やルーチンワークを自動化してくれるRPAは、近年多くの企業で導入されています。
本記事ではあらためてRPAの基本的知識や導入効果・メリット、代表的なRPAツールや実際の導入事例などについてご紹介します。

【目次】

 

RPA(ロボティックプロセスオートメーション)とは?

まずはRPAの意味とRPAが必要とされている背景、RPAとAIの違いなどについて解説します。

 

RPAとは

RPAとは、「Robotic Process Automation」の頭文字をとった略称です。ソフトウェアロボットが、ホワイトカラーと呼ばれる事務系の定型作業を自動化、代行するツールを指しています。

「仮想知的労働者」という意味から、RPAは「デジタルレイバー」「デジタルワーカー」などと呼ばれることもあります。

 

RPAでできること

RPAで自動化できるのは、繰り返しが多い定型の事務作業です。

オフィスでは毎日、さまざまな作業が行われています。

例えば、商品データをまとめたExcelファイルが添付されたメールを受信し、そのデータの内容を商品登録マスタに転記するといった反復作業があります。また、FAXで送られてきた発注書の内容を手入力でEDI(電子データ交換)システムに入力するといった反復作業もあります。

こういった定型的で反復作業をともなう事務作業は、RPAで自動化することにより飛躍的に効率化されます。

 

RPAが必要とされている背景

2017年3月、内閣官房によりまとめられた「働き方改革実行計画」は、「働き方改革関連法案」として法律となり2019年4月から一部施行されました。そして、2021年4月から「同一労働同一賃金」に関する法律が施行されたことにより、現在は「働き方改革関連法案」が完全施行されたことになります。

一方で、日本の1人あたりの労働生産性はOECD加盟国の36カ国中26位、G7(主要先進7カ国)の中では最下位の状態が続いています。

RPAは、このような働き方改革や生産性向上を支えるテクノロジーとして必要とされています。

RPAは人と違って24時間365日稼働することができます。そのため、それまで人が手作業で処理していた事務作業に対して、RPAを導入し自動化することで作業時間の大幅な短縮が実現します。そのような背景から今、RPAを導入する企業が日本で急増しているのです。

 

参考:「労働生産性の国際比較2020」

https://www.jpc-net.jp/research/assets/pdf/report_2020.pdf

 

RPAとAIの違い

RPAとAI(「Artificial Intelligence」の略)は混同されがちですが、さまざまな違いがあります。

AIを日本語に訳すと「人工知能」となります。つまり、機械に人間と同じような知能を持たせたソフトウェアを指しており、巨大で複雑なデータの集合であるビッグデータをもとに分析して、コンピュータが自ら判断します。人間の頭脳と同じように分析し、判断することが主な役割となっているので、単体で活用されることは少なく、他のソフトウェアに組み込まれて連係させることで、役割を果たすことが多くなっています。

一方、RPAはルール通りに稼働し、業務を自動化するシステムを指しています。業務のルールや判断基準は人間が定めていくので、RPAが自ら判断して作業することはありません。業務内容を覚えさせ、その通りに自動的に繰り返し作業することがRPAの基本的な仕組みであるため、あらかじめ決められたルーチンワークの自動化に適しています。

 

RPAは人の作業を奪う?RPAと人の棲み分け

RPAと聞いて、「人が行う作業を奪うことで私の仕事がなくなる」と思う方もいるかもしれません。

しかし結論からいうと、RPAが人の仕事を奪うことはありません。RPAが自動化できるのは、これまで人が行っていた繰り返しが多い単純作業やルーチンワークだけです。

それらの業務はRPAに任せ、人はRPAではできない付加価値の高い業務に就くことで、仕事においてはRPAと人の棲み分けができるのです。

 

目的に合ったRPAを選ぶために大切なこと

RPAの導入においては、他の多くのITツール同様、その導入目的を明確にすることが重要です。ここでは、自社に最適なRPAを見つけるために知っておくべきポイントをご紹介します。

 

RPAの種類と特徴を解説

RPAは、その導入目的や活用方法により、クライアント・サーバー型、デスクトップ型、クラウド型の3タイプに分かれます。

 

クライアント・サーバー型

サーバーにRPAをインストールし、RPAを利用するときにはサーバー経由でそれぞれのパソコン上から利用する形態のRPAです。環境整備はもちろん、デスクトップ型と比べ高額な導入コストやライセンスコストが必要になってきます。

ただ、ソフトウェアロボットの一元管理ができ、セキュリティ的にも強固であるため、全社的にRPAを導入する場合にはおすすめです。

 

デスクトップ型

一般的なソフトウェアと同じように、パソコンにRPAをインストールするタイプはデスクトップ型と呼ばれます。

特定の部門や職種だけでRPAを活用したい、一部のパソコンでRPAを利用したいといった場合にはおすすめの形態です。サーバーを構築する必要がないので、比較的低コストで導入することができます。多くの中小企業や大企業の部門利用にはデスクトップ型の採用が一般的です。

 

クラウド型

会社内のサーバーやパソコンに依存せず、クラウド上から利用する形態のRPAです。特徴的には、クライアント・サーバー型とほぼ同様のものを持っています。

新たにソフトウェアをインストールせずに、Webブラウザとネット環境があればすぐに利用できるので、導入コストや運用コストを抑えることができます。

ただし、自動化できるのはWebブラウザ上で行う作業のみに限定されるため、パソコンにインストール済みのアプリケーションやソフトウェアの起動や操作はできないというデメリットも持っています。

 

「エンジニア向けRPA」と「現場型RPA」の違い

どのRPAツールでもできることはほぼ同じです。そこで、RPAを選ぶ際には「誰がどのように使うのか?」という点を決めておくことが大事です。

情報システム部門が主導する場合には「エンジニア向けRPA」、現場部門が主導する場合には「現場型RPA」を選ぶようにしましょう。

 

エンジニア向けRPA

「エンジニア向けRPA」とは、名前のとおり、主にエンジニアが使うように設計されたRPAです。エンジニアが使うので、直感的に操作できるというよりも、オブジェクト認識やフローチャートで高度な操作を行っていきます。「エンジニアが日常的に使用しているプログラミング言語に対応しているかどうか」「自社基幹システムとの相性が良いかどうか」などが重視されます。

 

現場型RPA

特別な知識やスキルを持たない現場担当者でも簡単に使いこなすことができるようなRPAは「現場型RPA」と呼んでいます。この現場型RPAは、プログラミング知識を持っていなくても画像認識を活用したり、コマンドを選択することで簡単にシナリオを操作できるようになっています。

 

RPAの利用にかかる費用は?

RPAの利用に必要な費用は、低価格帯のものから高価格帯のものまで千差万別です。ただし傾向としては、クラウド型やデスクトップ型RPAは初期費用や月額のライセンス費用は安く、クライアント・サーバー型RPAは高くなっています。

クライアント・サーバー型RPAの最小導入費用はおおむね数百万円以上が相場となっています。

 

なお、RPAを導入するときは初期費用ばかりに目が行きがちですが、月額ライセンス費用をはじめ、バージョンアップ費用やサポート費用にも注目する必要があります。

月額ライセンス費用を安く設定しているRPAの中には、初期費用やバージョンアップ費用、サポート費用が高く設定されていることがあります。月額費用だけが安いRPAを選ぶと、全体で掛かる費用が莫大なものとなってしまうケースもありますので、全体にかかる費用はよく確認しておくようにしましょう。

 

代表的なRPAツール5選

多くの企業で利用されている代表的なRPAツールを5つご紹介します。

 

WinActor

NTTデータが提供する国内シェアNo.1の導入実績を持つ、完全日本語対応の純国産RPAツールです。機能に応じてたくさんのプランを用意しているので、柔軟に導入することが可能です。

 

RPAの種類:デスクトップ型

費用:フル機能版90.8万円/PC1台(年間)/実行版24.8万円/PC1台(年間)

トライアルの有無:30日間無料トライアルあり。

サポート体制:WinActorを熟知した100名超のメンバーがユーザーの技術サポートを行う。

 

BizRobo!

アメリカ・Kofax(コファックス)社がリリースしている「Kofax Kapow 10」というRPAツールを、日本のRPAテクノロジーズ株式会社が発展させたクライアント・サーバー型の代表的なRPAツールです。少ないコードでソフトウェアロボットの開発ができるテンプレート型UIを持っています。

 

RPAの種類:クライアント・サーバー型/デスクトップ型

費用:BizRobo! Basic(ロボット実行数無制限)720万円(年間)/BizRobo! Lite(同時稼働ロボット1台)120万円(年間)/BizRobo! Lite+(同時稼働ロボット2台)180万円(年間)/BizRobo! Mini(デスクトップ型)90万円(年間)

トライアルの有無:無料トライアルあり。

サポート体制:日本語によるトレーニングコンテンツが充実している。

 

ロボパットDX

直感的に操作できるので、エンジニアに頼ることなく、自らの作業を現場スタッフだけで自動化できる現場型RPAです。導入が簡単で、サポートに対しての満足度が高いです。国内での導入数は1,500アカウントを突破しており、DX推進による生産性向上を実現することができる純国産RPAです。

 

RPAの種類:クライアント・サーバー型/デスクトップ型

費用:フル機能版(1ライセンス)12万円(月間)/実行専用版(1ライセンス)4万円(月間)※年間割引制度あり

トライアルの有無:3ライセンスの無料トライアルあり。

サポート体制:基本サポートが無料のほか、3カ月間の導入支援サービスやオンラインでの個別サポートも無料で行う。

 

UiPath

世界シェアNo.1であり、世界三大RPAツールの1つといわれているRPAツールです。ドラッグ&ドロップによるわかりやすい操作と、人の作業を記録させるレコーディング機能を活用して、ある程度のITスキルがあれば作業の自動化が可能となっています。

 

RPAの種類:クライアント・サーバー型/デスクトップ型

費用:RPA Developer(RPA開発者用)50~80万円程度(年間)/Citizen Developer(現場スタッフ用)30~50万円程度(年間)

トライアルの有無:無料トライアルあり。評価・教育目的の「UiPath Studio体験版」も用意されている。

サポート体制:自動化の幅広いサービスやサポートを提供している。

 

Robotic Crowd

クラウド型RPAの代表といえるツールです。即日導入可能なスピード感や、トライアルの手軽さ、処理時にPCを占有しないため作業への影響が少ないなど、クラウド型ならではの強みを多数持っています。画面上でのドラッグ&ドロップで直感的にワークフローを組み立てることができるのが特長です。

 

RPAの種類:クラウド型

費用:150,000円(月間)

トライアルの有無:打ち合わせを行った企業に対して2週間の無料トライアルあり。

サポート体制:チャットサポートを用意している。

 

RPAの導入で得られる効果・メリット

企業がRPAを導入することにより、以下のような効果・メリットを得ることができます。

 

業務効率化による生産性の向上

RPAの導入で単純作業や定型作業が自動化することにより、業務効率化が図られます。RPAは単純作業をいくら続けても業務の正確性は下がらないため、人手で作業を行っていたときの単純ミスは起こらなくなります。

結果的に残業代などの人件費削減につながることもありますが、RPAによる業務改善の結果、クリエイティブな仕事に多くの時間を使えることに価値があります。

これらの結果、RPAを導入した企業の生産性が向上します。

 

負担の大きい業務からの解放

「面倒だ」「手離れしたら嬉しい」と感じている大量の単純作業、定型作業を自動化することで現場の負担を軽減し、それによって手が空いた人的リソースをより付加価値の高い業務に充てることができます。

手間のかかる業務に対する心理的な負担が軽減され、ストレスが減る心理的効果を高く評価する導入企業も多いです。

 

業務のムラの解消

月末や月初など特定時期に集中する業務や、月ごとによってかかる時間が異なるバラツキのある業務をRPAで自動化することで、業務のムラを解消することができます。業務のムラをなくすことで残業時間を減らすことができ、働き方改革にもつながります。

経理、財務部門などでRPAを導入する場合の主な目的が業務のムラの解消です。

 

セキュリティ対策につながる

簡単な単純作業であっても、顧客情報や機密情報を扱うものはアルバイトや派遣社員に任せられません。多くの場合はそういった作業を正社員が行うことになり、正社員の業務量が増加し人的リソースを無駄に使うことになります。

このようなケースでRPAを活用すれば、セキュリティを担保しながら正社員の業務量を抑えことができます。

 

人材の育成

RPA導入の際には、自動化する業務のプロセスを踏まえたうえで、ソフトウェアロボットを作成していくことになります。

このソフトウェアロボット作成を現場担当者に任せれば、業務プロセスの効率化や業務改善についても考えるようになります。その作業は生産性向上の視点が身につく良い機会となり、結果として人材の育成にもつながります。

 

RPAを導入検討する5つのステップ

実際にRPAを導入検討する際には、次の5つのステップを踏んでRPAを導入していくと失敗が少なくなります。

 

1,RPAを導入する目的を設定する

自社にRPAを導入すると決めたら、まずはその導入目的を設定しましょう。

ただし、RPAは導入初期の段階ではトライアンドエラーを繰り返しながら進めていく必要があるなど、すぐに効果が表れるものではありません。

そのため、短期的なコスト削減目標を掲げるのではなく、中長期的な生産性向上を目的と捉えることが大切です。

 

2,RPAの適用範囲を決定する

次に、RPAによる自動化を行う業務の範囲を決めます。その際、まずは現状の業務の見直しを行う必要があります。

そこで重要なのは「RPAの適用ありき」で考えるのではなく、自社の課題を明確にし「RPAがその課題解決に役立つか」という視点で考えることです。

また、全社で一気にRPAを導入するのではなく、自動化により業務効率が上がりそうな業務をピックアップし、スモールスタートでRPAの導入を開始し、効果が見えるようになったら徐々に適用範囲を広げていくのもコツです。

 

3,導入するRPAツールを選定する

RPAのツールによってはプログラミングスキルが必要なものがあります。従業員のスキルを考慮してどのRPAツールが合うのか検討しましょう。

RPA導入を情報システム部門が主導する場合は、プログラミング知識が必要な「エンジニア向けRPA」も利用できますが、RPA導入を現場部門が主導する場合は、プログラミング知識が不要な「現場型RPA」を選ぶようにしましょう。

最近多くの企業では、「2025年の崖」(※)などエンジニア不足を視野に入れ、エンジニアに依存しないでITを現場で活用するよう「現場型RPA」の導入が進んでいます。

※2025年の崖 経産省の「DXレポート」の中で指摘された「DXを推進し ない⽇本企業は2025年以降、最⼤で年間12兆円の経済損失が⽣じる可能性がある」という提唱

 

4,RPAツールの無料トライアルを利用

RPAを選ぶ上でトライアルは非常に重要です。多くのRPAツールが無料トライアルを実施しているので、必ず利用するようにしましょう。導入の成否を左右する最も重要なステップがRPAツールのトライアルだといえるほどです。

その際、「××業務の自動化が成功すれば導入する」というように、トライアルのゴールを明確に設定するのが良いでしょう。

 

5,本格的に導入

ここまでの4つのステップを踏んで、RPAの導入を進めても問題ないと判断できれば、本格的にRPA導入を進めていくことになります。

どのような手順で部門を広げて活用していくのか、社内でどのようにRPAを活用できる人材を育てていくのか、業務自動化計画を立案していくためのマネジメント体制はどうするか、などについてもこの段階で検討する必要があります。

 

RPA導入の成否を左右する『トライアル』の重要ポイント

RPA導入の成否を左右する『トライアル』について、押さえておきたいポイントをまとめました。

 

トライアル前に押さえておくべき「3つのポイント」

RPAツールのトライアルはただ闇雲に開始しても十分な効果が見込めません。以下の3つのポイントを押さえてからトライアルに挑むようにしましょう。

1)RPA導入の目的とトライアルのゴールを明確にしておく

2)RPA検討段階から現場のメンバーを巻き込んで導入を進めていく

3)RPAに向いている人を複数名選んでトライアルメンバーに据える

 

RPAのトライアル実施中に押さえておくべき「5つのポイント」

RPAツールのトライアル実施中には、以下のようなポイントに注意して積極的にRPAを活用してみましょう。

1)RPAの基本操作を覚えたら、まずは遊び感覚でロボットを作ってみる

2)RPAベンダーが提供しているサポートを最大限利用する

3)RPA導入の意義・目的を周知して、社内に対してRPA導入を後押しする雰囲気を作り出す

4)RPAの勉強も業務時間として捉え、明確に規定する

5)トライアルに関わるメンバー同士でRPAの進捗を確認する機会を設ける

 

特に「2」のサポートについては、導入後も多く活用しなければ定着は難しくなります。そのため、メーカーのサポートが使いやすいかどうかを確認すると同時に、作成者がサポートの使い方について上達することも大切です。

 

業務、作業別でみるRPAの活用例

単純作業といっても自社に置き換えたときにRPAがどんな業務に活用できるのか、イメージがわかない方もいらっしゃるかと思います。

RPAの活用では「業務単位」で考えるより、「作業単位」で考える方がイメージが広がることが多くあります。

 

RPAで自動化しやすい作業とは

多くの単純業務は、おおよそ以下の作業の組み合わせで構成されています。

 

・入力作業

エクセルやcsvファイルのデータをシステムやwebに入力する。

・集計業務

webシステムやwebサイトからデータをダウンロードしたり、そのままエクセルなどで集計する作業

・データ加工

複数のファイルから一つのファイルに集約したり、違う表に加工する作業

・ファイル保存

様々なファイルを指定した場所に保存する

・メール送信

作成したファイルを添付して誰かに送信する

 

その他にも、定型書類作成、リスト作成、情報取得…など様々な作業でRPAが活用されています。

 

RPAで自動化されている業務例

ここではRPAの導入企業が実際に自動化している業務をいくつかご紹介します。

直接の同じ業務はないと思いますが、作業単位で置き換えていただくと、自社での業務に置き換えるヒントが見つけられるでしょう。

 

・請求書発行業務

 

取引先が多くなればなるほど請求書発行の業務は大きな負担となります。

例えば、請求書をRPAで作成し、メールに添付し、あて先を入れ下書きフォルダに保存するところまで行うことで、あとは目視でチェックするだけで送付する事が可能になります。

 

また、取引先からpdfで送られてくる請求書もOCR(Optical Character Recognition/Reader 光学的文字認識)を活用することで、画像データを文字データとして認識し、RPAで集計し、社内システムに転記するなど、一連の自動化も可能です。

 

・クローリング/スクレイピング

一般的にはインターネット上のリンクを辿ってWebサイトを巡回し、Webページ上の情報を収集し、保存する作業のことを言います。不動産業界では物件情報の取得を定期的に行う必要がありますが、それもRPAで自動化することができます。最近では、RPA自体にWeb操作専用の機能が実装されるなど、RPAによるWeb操作が非常に楽になっています。

 

・日次(売上)データ集計

小売業や飲食業など店舗を展開している企業では、日々のデータを基幹システムからダウンロードし、例えば商品ごとの売上データなど、店舗経営にすぐに反映させたいデータを集計し、毎朝自動で送信するといった活用をしています。

今まで手間がかかり実施できなかった作業も、RPAの導入をきっかけに夜中に自動で稼働させる事で社員の負担なく実施が可能になりました。

 

RPAで自動化すべき業務を見つける方法とは?

せっかくRPAを導入したのに誰も使っていない、RPAを導入したらかえって業務効率が悪化した、ということにならないよう、RPAで自動化すべき業務を見極めて見つけることが重要です。

 

現場で本当に負担になっている業務を見極める

RPA導入による削減時間とそれに伴う費用対効果だけに焦点を当ててRPAの適用業務を決めるという考え方では、RPA導入が失敗してしまう可能性があります。そうではなく、現場で本当に負担となっている業務は何かと考え、その業務にRPAが適用できるか考えるようにしましょう。

 

現場が面倒だと思っている業務を探す

「自動化により削減できる時間の多い業務はどれか」と探すのではなく、現場が「面倒だ」「手離れできたら嬉しい」と思っている業務を探すようにしましょう。その際、現場が本当に面倒だと思っている業務を知るために、現場へのヒアリングが欠かせません。

 

一部の工程のみの自動化でもOK

あるひとつの業務について、RPAを使って全行程を自動化できる場合もあれば、全工程の自動化が現実的でない場合もあります。ここで全行程の自動化にこだわると、作成するシナリオも難解となり、安定性にも欠けたロボになってしまいます。

またこの時、全行程が自動化できないならRPAはを導入しない、という判断をしてしまうのも、効率化の余地がある場合にはもったいない判断です。

RPA活用の際には一部でも自動化できる部分がないかを探すようにしましょう。

 

業務の洗い出しでよくある失敗とは?

「自動化で削減できる業務を教えて」「自動化するとどの位の業務時間を削減できる?」などと聞いても、現場が日常的に業務の自動化を考えているわけではありませんのでうまくはいきません。

このようなヒアリングでは、「自動化に向いていそうな業務」は挙がるかもしれませんが、それが必ずしも「負荷が大きい」「手離れしたい」業務であるとは限りません。単に「自動化ルールを作りやすいだけの業務」という場合もあります。

現場には「自動化できそうな業務」を尋ねるのではなく、まずはRPAがもたらすメリットを適切に伝えるようにしましょう。現場に「RPAで仕事が変わりそう」「面倒な仕事が楽になりそう」という期待をもってもらい、その上でヒアリングを行い洗い出しをしていくと、現場の本音が出てきてうまくいくようになります。

 

【業種別】RPAの活用事例

各業種において、RPAの導入形態や具体的にどのような業務をRPAで自動化しているのかをご紹介します。

 

金融

銀行を始めとした金融業界は早くからRPAの導入が進んでいる業界です。大手銀行の中にはRPAを自社開発しているところもあるほどです。クライアント・サーバー型の比較的大規模なRPA導入が多いのが金融業界の特徴となっています。

金融業界には紙帳票の読み取りや入力、システム間のデータ移行など、これまで人手に頼っていた単純作業や定型業務が数多くあります。

RPAの自動化による導入効果が特に高い業界です。

 

病院

医療従事者は夜勤や交替制勤務などもあることから、その労働環境は過酷です。コロナ禍により、さらに多忙になったり、経営を圧迫されている病院も多く医療業界の生産性向上は待ったなしの状況です。

病院には、カルテ情報の記入や医薬品の在庫管理、診療報酬の計算、予約管理、請求業務、医薬品などの発注業務など、さまざまな事務作業が存在しています。近年では電子カルテなど病院事務のDX化が進んできてはいますが、システム間のデータ転記業務など無駄な定型作業も多く残っています。

RPAを導入することで削減した人的リソースを労働環境の改善に振り向けるなど、医療業界の人手不足解消に活用されています。

 

IT

IT業界はもともとITツールを多く使っていますので、RPAに対しても理解が早く、活用の幅は広がってきています。

IT企業といえども、経理部門や人事部門、管理部門などには単純作業は数多くあるため、それらの業務の自動化にRPAを活用し、生産性の向上につなげています。

また、各種ITツールの連携にRPAを活用するケースも多いです。

 

製造

製造業にはバックオフィス業務がたくさん存在します。そのバックオフィス業務にRPAを適用することで業務を効率化でき、生産性が大きく向上します。

製造業の工場では、工程ごとに分けて作業の自動化が行われるプロセスを踏むのが一般的です。一方、RPAも業務を工程ごとに分けて自動化するツールになっているので、RPAは工場で行われている業務効率化と非常に似ており、製造業には相性が良いと言われています。

製造業には、在庫管理業務、受発注業務、出荷業務、請求業務といった単純作業も数多くあります。これらの業務は全てRPAで自動化することができます。

 

EC

EC業務には受発注業務や在庫管理業務など、直接利益につながらないノンコア業務が多く存在しています。これらのノンコア業務の中にはRPAで自動化できる単純作業や定型業務が存在します。

例えば、商品在庫の登録作業などを行いいくつものECサイトを更新したり、顧客の注文をECサイトごとに処理したりするといった業務です。在庫登録をRPAで自動化し、こまめに更新するように変えるだけで売上げも上がるなど、RPA導入の効果が直接利益につながる可能性のある業界です。

 

物流

物流業界は、常に人手不足に陥っています。加えて、コロナ下において個人のECが増えたことによって小口配送が増加しています。物流業界はもともとデジタル化が遅れていましたが、上記の理由によりDX推進による生産性向上が急務となっています。

物流業界には、受発注業務や伝票の作成・入力・出力、配車業務、輸出入や税関に関する書類作成業務など、単純な事務作業が多く存在します。それらをRPAで自動化することにより配送業務をスピーディーに行うことができ、物流業界全体の効率化にもつながります。

また、ドライバーの呼気チェックや日報管理などでも単純作業が多く発生するため、コンプライアンス面でもRPAを活用している事例が増えています。

 

RPA導入企業の成功事例

RPAツール「ロボパットDX」を導入して、DX(デジタルトランスフォーメーション)や業務効率化、業務最適化に成功した事例をご紹介します。

※下記でご紹介する事例の他にも多くの事例がありますので、興味がある方はこちらもご参照ください。

https://fce-pat.co.jp/case/

 

三井住友トラストクラブ

三井住友信託銀行グループの一員である三井住友トラストクラブ株式会社では、2018年9月から「ロボパットDX」の導入を段階的に推進しています。

全社的に業務自動化、生産性向上に取り組んだことで、RPA導入から1年未満で年間換算2万4000時間の業務削減を実現しました。

https://fce-pat.co.jp/case/52/

 

リブセンス

活気あふれる組織風土を持つ株式会社リブセンスでは、コーポレート部門に「ロボパットDX」を導入しました。

RPA導入により、全社で1カ月あたり約50時間、約6営業日分の業務を効率化できただけでなく、RPA導入の取り組みを通じて社員の自発性の育成にもつながりました。

https://fce-pat.co.jp/case/346/

 

野村不動産パートナーズ

野村不動産グループの一員として不動産管理事業を展開する野村不動産パートナーズ株式会社では、2018年12月にプロパティマネジメント事業本部 住宅事業部へ「ロボパットDX」の導入を果たしました。

Excelに入力されている契約や物件などについての情報をシステムに転記するロボットなどを作成して単純作業を自動化。年間で1万時間の業務効率化を実現したほか、仕事の精度向上や作業処理の正確性、成果物のクオリティの担保といったメリットを感じています。

https://fce-pat.co.jp/case/348/

 

まとめ

本記事では、RPAの基本知識を中心に、代表的なRPAツールやRPAの導入で得られる効果・メリット、RPAの導入のためのステップ、RPA導入の成否を左右する『トライアル』の重要ポイント、業種別のRPAの活用事例、RPA導入企業の成功事例などをご紹介しました。

RPAは非常に便利なツールではありますが、そのRPAで自動化すべき業務を見極める必要があります。また、RPAを本格導入する前にトライアルを利用して、そのRPAツールが本当に自社に向いているのか確かめておくことも重要です。

この記事が、皆様のRPA導入の一助になれば幸いです。

 

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この記事を書いたコンサルタント

ロボパット編集部

広報部・編集長

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