住友重機械イオンテクノロジー株式会社
半導体製造装置の設計・製造・販売を手がける住友重機械イオンテクノロジー株式会社。特にイオン注入装置の分野で高い技術力を持ち、業界をリードする存在です。生産管理部門を中心に、受注情報の処理や在庫管理、予実管理などでRPAロボパットDXを活用し、業務改善を推進されています。今回は、生産管理部製番管理グループリーダーの武藤様と、RPA担当の濵﨑様にお話を伺いました。
全社的に実施されたDXリテラシー教育の中で「RPA」という技術があることを知りました。製番管理グループは、業務の性質上、基本的にパソコンを使って業務をしているので、これは私達にも使えるなという思いで調べ始めました。以前から「デジタル化していかなければ近いうちに業務が回らなくなる」という危機感があったので、まさにRPAは最初の一歩として適したツールなのではと感じていました。
当初はロボパットではなく他社のRPA製品を導入していました。しかしAS/400の「右コントロール」という動きが再現できず、安定性に欠けていました。そのタイミングでロボパットを知り、問題なくAS/400が動かせたことと、比較した中では一番使いやすかったため、これならIT化の裾野を広げられると思い、ロボパットの導入を決めました。
導入後1年で、月間1,440時間分をRPAで創出しました。そのうち425時間は今おこなっている業務の自動化ですが、倍以上の1,015時間は、「今やっていないけど本当はやりたい業務」の自動化による成果です。具体的には、部門別・製作品別のタイムリーな予実管理を実現できました。分析用のグラフ作成に必要なデータを、20~30に及ぶシステムから日次で抽出する工程をロボパットに任せています。
ぜひこちらからインタビュー動画をご覧ください。
藤城 欣央 営業推進部 CXチーム・DXチーフコンサルタント
武藤様、濵崎様、このたびは、貴重なご活動内容をご共有いただき、ありがとうございました。 住友重機械イオンテクノロジー様では、グループ全体のDXリテラシー教育を起点に、武藤様が自部署で最初の一歩を踏み出されました。 印象的なのは、その取り組みが他部門にも広がり、組織全体に良い変化をもたらしている点です。 DXはシステム導入にとどまらず、働き方や組織の意識を変えるものだと、あらためて感じさせていただきました。 今後も、より良いDXのあり方を共に模索しながら、伴走させていただければ幸いです。