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RPAの選び方 2022.01.13  [最終更新日] 2023.07.25

日本や海外におけるRPAのシェアは?市場のこれまでの動きと今後の変化に迫る

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働き方改革やDX推進に欠かせないITツールといえば、やはりRPAでしょう。日本国内だけでなく世界中の企業で活用され、業務効率化や作業の自動化が実現しています。また、RPAを導入する企業が増えたことで、その使われ方などについても変化が見られるようになりました。
そこで今回は、日本と世界におけるRPAの市場シェアや今後の市場ニーズ、注目のRPAツールなどをご紹介します。自社のRPA選定にお役立てください。

【目次】

 

RPAとは?

RPAとは「Robotic Process Automation」の略語で、日本語ではロボットによる業務工程の自動化などと訳されるITツールです。RPAを活用することによって、人がパソコンを使って行う定型作業などの業務自動化が可能になり、効率化へとつながります。

 

RPAを導入する主なメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

  • 作業工数とコストの大幅な削減
  • スタッフの負荷削減
  • ヒューマンエラーやミスの抑制

また、空いたリソースをコア業務に注力できるようになり、企業の生産性が向上する点も大きなメリットだといえるでしょう。

 

ただし、RPAで自動化できる作業は、あくまでも定型的で繰り返し行われる作業に限定されます。人間の感性や判断が必要な作業や、毎回やり方が変わる作業などは対象外です。したがって、RPAを導入する際は社内の作業や業務フローを棚卸して、RPAで自動化する業務と人が行うべき業務を棲み分けておきましょう。

 

日本におけるRPAのシェア

MM総研が2020年1月27日に発表した「RPA国内利用動向調査2020」によると、日本の大手企業におけるRPAツールのシェアは以下の通りです。

 

大手企業におけるRPAブランド別の浸透率

 

1位:UiPath:45%
2位:BizRobo!:40%
3位:WinActor:38%
:Blue Prism:38%
:PegaRPA:38%
4位:Automation Anywhere:28%
5位:NEC:27%
6位:FUJITSU:23%

 

RPA導入率推移

 

一方、2019年11月時点の日本企業におけるRPA導入率は全体で38%です。大手企業が51%であるのに対し、中堅、中小企業においては25%と低い水準であることがわかります。なお、現在は比較的廉価なクラウド型のRPAツールが浸透しているため、中堅・中小企業への普及率も上がっているものと予想されます。


出典:MM総研:RPA国内利用動向調査2020

 

世界のRPA市場のシェアは?

世界におけるRPA市場のシェアは、UiPathとAutomation Anywhere、 Blue Prismの3強によってその多くが占められています。なお、少し古いデータですが、調査会社ガートナーが調査した2018年のRPAマーケットシェアは以下の通りです。

 

1位:UiPath:13.6%

2位:Automation Anywhere:12.8%

3位:Blue Prism:8.4% 

出典:Gartner

 

大規模ベンダーと小規模ベンダーの二極化が進んでいる

世界のRPA市場では、大規模なベンダーと、ニッチな分野や機能で差別化を図る小規模ベンダーに二極化している状況です。さらなる顧客獲得を目論む大規模なベンダーは、買収や企業連携を積極的に行っています。

例えば、UiPathはAPI統合プラットフォームを展開するCloudElementを2021年3月に買収しました。一方、Automation Anywhereも同じ時期にGoogleと連携し、新商品の開発を行っています。また、IBMやMicrosoftなどもさまざまな小規模ベンダーとの提携を活発に行っている状況です。

 

RPAの導入・浸透は世界的に進んでいる

前述したように、日本企業の約4割程度がRPAを導入しています。また、世界全体のRPA製品における日本の市場比率は25%だと言われているため、一般的なグローバル製品の日本市場比率5%~10%と比べると高いです。そのため、RPAは日本で特に人気が高いと考えられますが、決して「日本だけ」というものではなく、世界的にもRPAの導入が進んでいます。

 

日本でRPAの導入率が高い理由は、日本の産業構造が「製造業主体」であるからだと考えられます。製造業ではルーティンワークが多いため、RPAによる自動化・効率化の効果が得やすいです。技術立国で現場主義の日本だからこそ、RPAはぜひとも導入すべきツール・システムだといえるでしょう。

 

RPAの主な製品

代表的なRPAツールを7つ解説します。いずれも企業への導入実績が豊富なものばかりです。

 

WinActor

NTTデータが提供する国産RPAツールの代表ともいえるデスクトップ型のWinActorは、国内の多くの企業で働き方改革やDXの実現に活用されています。Windows用ソフトで実行する操作をソフトウェアロボットに覚えさせることで、作業の自動化が可能となります。また、WinDirectorと呼ばれる管理ツールを導入することで、WinActorの一元管理ができます。

 

UiPath

「世界3大RPAソフト」のひとつであるUiPathは、圧倒的なシェア率を誇り、世界中の大企業に多数導入されています。Activity(アクティビティ)と呼ばれるドラッグ&ドロップによる操作で、非IT人材でもシナリオ作成を行い、作業を自動化できる点が特長です。また、UiPathはUiPath Studioという開発環境やOrchestratorという実行機能などと連携させることで、さらに拡張性の高い作業の自動化が実現できます。

 

Blue Prism

Blue Prismはサーバ型のRPAツールで、フローチャート形式でロボを作成してPCの作業を自動化できる点が特徴です。高いセキュリティの開発環境が提供されることから、医療機関や金融機関などへの導入が多く、信頼性の高いツールといえるでしょう。また、AIと連携させることで、より高度な作業の自動化が実現できる点も見逃せません。

 

Automation Anywhere

Automation Anywhereはデフォルトで500種類以上のロボ・テンプレートが提供されているため、導入後すぐに作業を自動化しやすい点がメリットです。さらに、AIや分析ツールと連動させることができるため、一般的なRPAでは自動化できない非定形作業の一部を自動化できる点も大きな特長といえるでしょう。

 

BizRobo!

老舗的なRPAツールといえるBizRobo!は、多くの企業への導入実績があります。ドラッグ&ドロップで直感的にロボ作成が行えるため、プログラミングができない人やITスキルが乏しい人でも業務自動化を実現できるでしょう。また、最近はクラウド型のRPAツールや、AI-OCRと組み合わせた商品もリリースするなど、自動化できる業務の幅が広がっている点にも注目です。

 

BizteX cobit

クラウド型RPAツールであるBizteX cobitは、導入ハードルが低くすぐに現場で利用できる点が特長です。また、サポート体制も手厚く、導入時はもちろん運用がスタートした後でも気軽に相談できるため、安心して利用できるでしょう。非IT人材でも使える平易なUI・UXを実装しているため、現場主導で業務効率化が実現しやすい点もメリットです。

 

Power Automate Desktop

マイクロソフト社が提供するデスクトップ型のRPAです。マイクロソフト社のものだけあって、ExcelなどのOffice製品との相性が良いといったメリットがあります。また、最大の特徴は無料で使える点です。とりあえずRPAの導入テストをしてみたい場合にはおすすめでしょう。ただしロボットの制作にはある程度のITスキルを要します。

 

 

日本企業がRPA導入を成功させるために重要なポイント

日本企業がRPA導入を成功させるためには、以下の2つのポイントを意識することが重要です。

  • 業務の標準化を行うようにする
  • 部門間での連携体制を強化する

 

業務の標準化を行うようにする

日本は製造業が盛んなことや、職人気質・現場主義の傾向があることから、業務の標準化が進んでおらず、属人化しているケースが少なくありません。しかし、RPAによる自動化には、標準化されたシナリオの作成が必要です。業務内容を棚卸したうえで、業務フローやプロセスをできる限り具体化するようにしましょう。

 

部門間での連携体制を強化する

日本企業は各部門の独立性を重視する傾向があるため、部門間における連携体制が整備されていないケースが多いです。しかし、RPAの導入効果・成果を高めるためには、部門をまたいで活用する必要があるケースも少なくありません。そのため、RPAの導入時は部門間の協力体制・情報共有の仕組みをつくり、スムーズに運用できるようにすることが重要です。

 

 

RPA市場のこれから|今後市場のニーズはどう変わる?

RPAの市場規模が大きくなったことに伴い、ベンダー間の競争が激化しています。そのため、より多角的な業務の自動化や効率化、ユーザー体験の強化といった要素が競争力を高めるカギとなってくるでしょう。

また2020年以降、新型コロナウイルスの影響により、飲食業や小売業、製造業などは事業が低迷し、医療や介護業界の現場も変化を余儀なくされました。これにより、バックエンド業務やフロントエンドのオフィス業務を中心に、効率化が待ったなしの状態になったため、各企業においてRPAの導入は優先度が高くなっています。

さらに、テレワークが浸透しオンラインで業務を行う機会が増えたことで、RPAの新たな活用シーンも登場し始めている状況です。収益的に大きなダメージを負った企業も多く、RPAの導入による省人化施策の必然性が高まっており、日本市場の成長が期待されることでしょう。 

こうした市場の変化に合わせ、今後は「現場や組織がどのように使うか」という視点を大事にしたRPAツールにニーズが集まると予測されます。

具体的には、プログラマーやエンジニアに依存しなくても、RPAを現場が活用できることが重要視されるでしょう。さらに、RPAを「どう活用するか」「どう組織に広げるか」など、マネジメントも重要になると予想されます。価格・機能の適正に加えて、組織マネジメントの観点からサポートが得られるRPAツールの需要も高くなるでしょう。

 

『RPA×○○』他技術との組み合わせにも注目

近年、RPAをAIやOCRといった他技術と組み合わせた活用方法が世界的に注目を集めています。

まずAIをRPAと組み合わせることで、これまでは難しかった非定型業務の自動化が実現できる可能性が高くなると思われます。AIが機械学習を繰り返すことによって、非構造化データの構造化やビジネスインサイトの強化、データ整合性の向上に役立つでしょう。また、スタッフの作業手順をAIが記録・分析し、自動化のプロセスを特定するといった作業も行われています。ただ、2021年の段階では「RPA×AI」という打ち出しのRPAはあるものの、非定型作業を自動化する段階まで至らないのが実情です。

一方、RPAとOCR(Optical Character Recognition)を組み合わせることで、手書きやFAXで書かれた文字を自動でデジタル化できるようになるため、これまで人手で行っていた入力作業などの自動化が実現可能です。

取引先がFAXや手書きの請求書、発注書を多く使う現場においては、RPAとOCRの組み合わせで大幅な業務効率化が実現できるでしょう。また、最近はAI-OCRが主流になっており、手書きの文字とデジタルへの変換結果を機械学習することで、識字率が大幅に上がっている点にも注目です。 

 

「現場主義」の日本型RPAには『ロボパットDX』が最適

これからはさまざまな業界で、現場主導での業務の自動化・効率化の重要性が高まると予想されます。そのため、プログラマーやエンジニアではない非IT人材が使いやすい、現場主義のRPAツールの導入が必須となるでしょう。そこでおすすめしたいRPAツールが『ロボパットDX』です。

「現場で作って使える」をコンセプトにしたRPAツールであるロボパットDXは、直感的なUIと画像認識を活用した操作感が特徴です。ITスキルや知識が乏しい現場のスタッフでもスムーズにロボットが作れるため、現場主導で作業を自動化・効率化できるRPAツールだといえるでしょう。

ロボパットDXのWeb自動化ナビゲーションシステムを活用すれば、実施したい処理をマウスでトレースして直感的なロボ作成ができます。また、文字・図形・色判別機能で、柔軟な業務の自動化・効率化も実現できるでしょう。スケジューリング機能もあるので、深夜や休日などにもRPAを稼働でき、納期短縮の効果が期待できます。

さらに、エラー処理機能も搭載されているため、エラー発生時も業務が滞るリスクを防げることがメリットです。Webサイト上の情報を30秒で1,200項目も自動で収集できる「高速スクレイピング機能」も搭載しており、マーケティングや営業部門のスタッフも大いに活用できるでしょう。

また、個社別に担当がつくことで、スキルはもちろん、各企業にあわせた組織への定着支援をしてくれるなど、充実した無料サポートにも定評があります。 

 

アフターコロナの現場ではRPAが大活躍

先行きが見えづらくなった市場において、企業の生産性向上は以前よりも喫緊の課題となっています。そのため、機械に代替できる業務は、RPAを活用して積極的に自動化するべきでしょう。

RPAによって空いたスタッフのリソースを、より重要なコア業務に集中させることで、企業の生産性も向上します。

まだRPAを導入されていない企業の担当者様は、この機会にRPAの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いたコンサルタント

ロボパット編集部

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