03-5908-1415 (受付時間:平⽇ 9:00 - 17:30)

RPAお役立ち資料 RPA推進セミナー
RPA&DXお役立ち情報/導入してからしまった!とならないために
  • Facebook
  • Twitter

DXの基礎知識 2023.03.24  [最終更新日] 2023.07.24

「マーケティングDX」とは?重要性や導入メリット・課題について解説

  • RPA
  • DX現状
  • DX実現
  • DX推進
  • 2025年
  • ロボパットDX

インターネットの普及により、ビジネス環境や顧客ニーズの移り変わりが激しくなっています。こうした変化に対応するため、デジタル技術を活用した「マーケティングDX」に取り組む企業が増えています。

そこでこの記事では、マーケティングDXの重要性や導入メリット、課題について解説します。

【目次】

 

マーケティングDXとは

「マーケティングDX」とは、市場調査・顧客開拓・広告宣伝などのマーケティング業務を、デジタル技術を駆使して改革する取り組みです。デジタルデバイスやインターネットの普及にともない、顧客行動やニーズが大きく変化しています。こうした時代の流れに対応するために、マーケティングDXによる変革の重要性が高まっています。

 

デジタルマーケティングとの違い

「デジタルマーケティング」は、WebサイトやSNSなどのデジタル技術を活用したマーケティング手法を指します。つまり、デジタルマーケティングは施策自体を指す用語です。一方、マーケティングDXは業務変革を目指すための概念です。マーケティングDXを実現する手段のひとつとして、デジタルマーケティングがあると考えると分かりやすくなるでしょう。

 

マーケティングDXの推進で得られるメリット

マーケティングDXの導入により、以下の4つのメリットが得られます。

  • さまざまな業務のデジタル化で生産性が向上する
  • データに基づいた正確な分析と改善ができる
  • 新たなビジネスモデルや価値の創出ができる
  • MAツールの活用でマーケティングを自動化できる

 

さまざまな業務のデジタル化で生産性が向上する

マーケティングDXを推進すると、業務効率や生産性が向上します。マーケティング業務では、さまざまなデータの収集と分析が必要で、そのために多大な工数がかかります。一方で、こうした業務のほとんどが単純なルーティンワークなので、デジタル技術による自動化が可能です。その結果、業務効率が改善し、より付加価値の高い業務に専念できるようになります。

 

データに基づいた正確な分析と改善ができる

マーケティングDXの推進で、データを基準にした正確な戦略設計ができるようになります。マーケティング業務は、移り変わる環境や顧客ニーズへの対応が求められるため、スピーディーな判断が欠かせません。

デジタル技術を活用すれば、顧客情報や営業記録を定量的に分析し、適切なアプローチが行いやすくなります。

 

新たなビジネスモデルや価値の創出ができる

マーケティングDXの推進は、新たなビジネスモデルや価値の創出にもつながります。前述したように、データの利活用によって、市場や顧客ニーズの変化にスムーズな対応が可能となります。つまり、顧客が求めるものを適切に提供し、そこに新たな価値・ビジネスチャンスの創出を見いだせるということです。

 

MAツールの活用でマーケティングを自動化できる

マーケティングDXの推進にともなうデジタルツール・システムの導入で、マーケティング業務の自動化も実現できます。

例えば、MA(マーケティングオートメーション)ツールでは、AIを活用したデータ収集や分析が可能です。自社商品・サービスの顧客層を把握し、適切なアプローチが行いやすくなるでしょう。

 

 

マーケティングDXが抱えている課題

マーケティングDXが抱えている課題として、以下の3つが挙げられます。

  • ITとマーケティングのスキルを有する人材の確保が難しい
  • 新システムの導入で業務負担が増えることがある
  • 成功体験や業界構造が変革の妨げになることがある

 

ITとマーケティングのスキルを有する人材の確保が難しい

マーケティングDXを導入しようとしても、「人材不足」が原因で上手く進まないケースが少なくありません。マーケティングDXの成功には、ITとマーケティング双方に理解がある人材が必要です。ITスキルがあるだけでは、マーケティングの本質を理解した戦略設計や、データの利活用ができないからです。

 

新システムの導入で業務負担が増えることがある

ITシステムやツールの導入で、一時的に業務負担が増えることがあります。例えば、データを変換・移行する必要があったり、新たな業務フローに慣れるまでに時間がかかったりするなどです。そのため、ITシステムやツールを導入する場合は、できるだけスムーズに移行できるものを選びましょう。

 

成功体験や業界構造が変革の妨げになることがある 

過去の成功体験や業界構造の固定化が、マーケティングDXの妨げになるケースもあります。マーケティングDXの目的は、新たなビジネスモデルや顧客ニーズに対応するための「変革」です。

これまでの成功の源である業務フローや習慣を変えるとなると、顧客喪失などのリスクが気になるはずです。こうした意識を克服できるような体制構築が、マーケティングDXの推進には欠かせません。

 

マーケティングDXを推進するためのポイント

マーケティングDXを推進するにあたり、以下の5つのポイントを意識しましょう。

  • 目的を明確化してKPIを共有する
  • 全社的な業務フローや体制を見直す
  • 顧客目線でマーケティング施策を変革する
  • 社内に浸透しやすいITツールを導入する
  • 必要に応じて外部パートナーを活用する

 

目的を明確化してKPIを共有する

マーケティングDXの目的を明確化したうえで、中間目標である「KPI」を全社的に共有することが重要です。マーケティングDXは、経営陣だけが率先して取り組んでも上手くいきません。

ITシステムやツールを活用するのは「現場の担当者」です。現場主義でマーケティングDXを進めるためには、導入目的やKPIを全社的に共有し、同じ方向に向かって進むことが重要です。

 

全社的な業務フローや体制を見直す

ビジネスモデルの変革には、組織体制や文化の見直しも欠かせません。経営陣が主体となって、理想の企業像を打ち立てることが重要です。マーケティングDXは組織改革を目標とするため、マーケティング部門や営業部門など、小さな単位での対応では上手く進みません。

改革自体は経営陣がトップダウンで行うことが、マーケティングDXで成果を出すコツです。

 

顧客目線でマーケティング施策を変革する

新時代のマーケティングには、「顧客目線」でのアプローチが求められています。企業側だけではなく、顧客の利益も考えたアプローチを行うことで、顧客の満足度やロイヤリティを醸成可能です。例えば、オンライン営業への移行は自社の業務効率化だけではなく、先方のスケジュール管理の点でも大きなメリットがあります。

 

社内に浸透しやすいITツールを導入する

社内に浸透しやすいITツール・システムの導入も必要です。使い方が分かりづらい・難しいシステムを導入すると、現場の担当者がストレスを感じて使わなくなる恐れがあります。導入前にトライアルを現場の担当者に利用してもらうことで、効果が得やすいシステムを導入できるでしょう。

 

必要に応じて外部パートナーを活用する

必要に応じて外部パートナーを活用することも必要です。マーケティングDXには、ITやマーケティングの高度な知識が要求されます。社内リソースでの対応が難しい場合は、外部パートナーを使用することで、コストはかかりますが高い成果が得られるでしょう。

 

 

マーケティングDXの導入事例・成功事例

マーケティングDXの導入事例・成功事例として、以下の3つを紹介します。

  • 日本コカ・コーラ株式会社
  • 株式会社JTB
  • 江崎グリコ株式会社

 

日本コカ・コーラ株式会社

日本コカ・コーラ株式会社は、自動販売機のデータ利活用に課題を抱えていました。マーケティングDXを導入することで、利用者データを分析し、顧客層ごとの購入商品を把握できるようになりました。その結果、顧客ニーズに合うマーケティングが可能となり、売上向上につながっています。

 

株式会社JTB

株式会社JTBは、顧客対応の効率に課題を抱えていました。そこでAIチャットボットを導入し、顧客対応の自動化を実現しました。さらに、観光客の行動データを取得するためのシステムも導入し、より適切な観光プランを提供するための仕組みが整い、満足度も向上しています。

 

江崎グリコ株式会社

江崎グリコ株式会社は、見込み顧客の獲得やアプローチを効率化するため、MA(マーケティングオートメーション)ツールを導入しました。その結果、見込み顧客が2倍に増え、成約金額も向上しました。同社は別事業でもMAを導入し、全社的にマーケティングDXを進めています。

 

マーケティングDXの導入でマーケティングの効率化が可能 

マーケティングDXを導入することで、業務効率や生産性の向上はもちろん、新たなビジネスモデルや価値の創出ができます。マーケティングDXの施策は多様ですが、第一歩としておすすめしたいのが「RPAツール」です。

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、事務作業をはじめとするルーティンワークを自動化するためのツールです。人的リソースをよりクリエイティブな業務に活用しやすくなるため、全社的な業務改善に大きな効果が得られます。

『ロボパットDX』は、ITの専門知識がなくても、ルーティンワークを簡単に自動化できるRPAです。現場の担当者が自らロボットを作れるため、マーケティングDXを推進させるのに役立ちます。この機会にぜひ、RPAによるマーケティングDXの推進を検討してみてはいかがでしょうか。

 

【無料ダウンロード】日本型DXを始めるために把握すべきノウハウ6選 一括DLフォーム

RPA・DXの「今」がわかる。ロボパットマガジン

すべての国内企業が実現しなければならない「⽇本型DX」

すべての国内企業が実現しなければならない「⽇本型DX」

「DXといっても⼀部の⼤企業だけに関係すること。うちの会社には関係ないだろう」と他⼈事として捉えている⽅も多いのではないでしょうか? あるいは、「DXの定義はなんとなく理解しているけれど、具体的に何をすれば良いのかわからない」という⽅もいらっしゃるでしょう。

本資料では「なぜ国内企業がDXを実現しなければならないのか」 「国内企業に求められているDXとは何なのか」について詳しく解説していきます。

詳細へ

この記事を書いたコンサルタント

ロボパット編集部

広報部・編集長

ロボパットDX編集部です。
RPAを検討中の方、業務最適化を目指し情報収集をしている方向けに有益なコンテンツを発信していけるようサイト運営をしております。

記事をさらに見る 相談する