※この記事は【RPAロボパットお役立ち通信(メールマガジン)】のアーカイブです。※
業務自動化に対する苦手意識
総務の業務のサポートとして、これまで私がロボットを作り、
それを動かしてもらう、というスタンスでサポートをしていました。
総務の業務で大きな時間を占める業務を自動化するにはロボパットの知識、
作成テクニックがある程度必要となり私が作成をするという役割分担で進めていたのです。
しかし、総務のメンバーからの視点では、
作ってもらったロボットがエラーを出したときに、なぜ止まったのかわからない、
どこを直せばよいのかわからない、という状況で、
「ロボパットって難しい」という印象が先行してしまっていたのです。
きっかけは小さい自分の業務を自動化する挑戦
ある日、総務の業務自動化のMTGですべての業務を洗い出す機会がありました。
そのMTGで総務の業務には自動化の対象にしていなかった小さな業務がたくさんあることがわかり、それら小さな業務を、総務の方自身で自動化してみないか、という話になりました。
ロボパットに苦手意識がある中で、総務の方は挑戦する決意をして、私は相談役として、ロボット作成の質問を定期的に聞くことになりました。
最初に作成したロボットはとても簡単なものにしました。
CSVからExcelに転記をするというものです。
作成のサポートをしながらですが、ついに1つロボットが完成しました。
そのロボットを動かして、成功した時、「自分でロボットを作れた」という
ことが本当にうれしい様子でした。
次はどの業務を自動化する予定か聞いたところ、思っていたよりも簡単にロボットが作れることが分かったとのことで、なんと既に新しいロボットの作成を始めていて、さらに次に作りたいロボットの構想もあるということでした。
実際になってみることで成功体験が得られた
これまでロボパットに対して苦手意識を持っていた方が、なぜ急に苦手意識を克服できたのか気になり、聞いてみたところ、このような返事が返ってきました。
『簡単なロボだとわかっていますが、それでも1つ完成させることに達成感がありました。
そして、実際に作ることでわかることがあり「これを応用すると、この業務に生かせるんじゃないか。」というアイディアがわくようになり、作っていくほど、できることが増えていき、今ではとても楽しく感じています。』
私はこの話を聞いて、メンバー自身が主体的に進めるためには、小さなチャレンジから積み重ねることが大切だということに気づきました。
これまで、総務業務では自動化難易度の高い物ばかりを対象としていたので、総務の方が最初に挑戦するには難しい内容ばかりを自動化の対象としていたのです。
もちろん、それを私が自動化することで大きな時間を節約できていたのですが、今回あえて小さい業務の自動化を自身で挑戦することで、総務メンバー自身が少しずつ成功体験を積んで、「自分の業務を自身で自動化していく」ということができるようになりました。
その後1か月、2か月と続けていくことで自動化した業務も増えてきました。
これまで、既存の業務を遂行することに精一杯でしたが、業務の自動化で週に数時間ずつ空き時間が増えはじめ、現在では定期的にロボット作成に時間をあてることができるようになってきました。
今回は弊社メンバーの成長から、小さな挑戦から始めることの大切さを紹介させていただきました。
業務の自動化を考える時に、はじめは大きな業務に目が行きがちですがあえて小さな業務から挑戦して「自身の業務を自動化する」という文化を根付かせることで小さな業務が積み重なり、大きな時間が節約できるようになります。
もちろん、小さな挑戦から始めることでの効果は、ロボパットだけの話ではありません、自分の日々の業務や新しく何かを始めるときにも応用できると考えてみると、色々な場面で活用できると思いました!
当メルマガでは今後もお客様支援やヘルプデスクでの気づきを発信させていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。