※この記事は【RPAロボパットお役立ち通信(メールマガジン)】のアーカイブです。※
仕事で人を育てるって難しい
「パートさんを採用しても続かない。」
「法律に従って会計処理をするだけのこと。誰にでもできるはずなのに。」
とある税理士事務所の所長鈴木さん(仮名)の嘆きでした。
「だからね、これからは人ではなく、ロボットに仕事をしてもらおうと思ってます。」
鈴木所長は人材育成を諦め、パソコン業務をロボットに任せたいと考えていました。
人材育成に何度も失敗してしまう。これは仕業に限らず、どの業界でもあるあるの悩みです。
ですので、今回の鈴木所長のように、ITツール検討のきっかけが「人を雇っても続かないから」というのは、実は結構多いご相談なのです。
人ではなく、ロボットを育ててみて気づいたこと
鈴木所長はたくさんのITツールを検討した結果、
「これこそ、人に代わって私の右腕になってくれるかもしれない!」と、
ロボパットを選択されました。
ミスなく365日 教えたとおりに働いてくれます。文句も言いません。
考えれば考えるほど、ロボットに任せたい業務はわんさか出てきました。
しかし、、、いざ業務を自動化しようとすると、予想外のハードルが!
「ロボットって、細かく丁寧に教えてあげないといけないですね・・・」
そうです。ロボットは教えられたとおりに動きますが、逆に教えていないことは絶対にしてくれません。
しっかりとルールを明確にして、一つ一つ丁寧に教えていく工程が必要です。
「人に対して、こんなに丁寧に教えてあげたこと、なかったなぁ。」
これが、所長の率直な感想でした。
今まで、自分の根底にあった、
「誰にでもできる仕事のはず」 という固定観念が、
『丁寧に教える』 という大切な作業を省いてしまっていたのです。
結果的に、従業員が期待通りの仕事をしてくれなかったときに、責めるような態度をとってしまい、人が育たなかったのだと。
ロボットに業務を教えることで、こんな大切な気づきを得ることができました。
多くの反省から出した答え
鈴木所長は今までの自分の考え方を反省し、180度方向転換をすることに決めたそうです。
ある従業員から、こんな質問がありました。
「ロボパットが導入されたら、私は何をすればいいのですか?」
昔の所長ならば、この問いに明確に答えることができなかったかもしれません。
ですが、所長は すかさずこう言ったそうです。
「作業はロボットに任せて、あなたには、次のステップに進んでもらいましょう。」
「今まで、仕事に対して夢を与えられなくてごめんなさい。これからはしっかりと、私の知識を伝えますね。」
そう、所長は決めたのです。作業はRPAに任せるけれど、
「やっぱり、人を育てよう」 と。
お互いに教え合い、気づきを与え合い、成長し合えるのは、人だから。
私たちは、よくこういう伝え方をしています。
「ロボットに自分の作業を教えられる人は、人材育成もできるはず。そして、その逆もしかりです。」
「RPAロボパットは業務改善ツールであると同時に、人材育成にも寄与できるツールでもあるのです。」
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