※この記事は【RPAロボパットお役立ち通信(メールマガジン)】のアーカイブです。※
RPA検討のきっかけは社長の一言
福岡県にある食品通販事業等を営む企業様の事例です。
通販部部長の田中さん(仮称)は、年末のある日、社長室に呼ばれます。
社長から唐突に、
「田中くん。デジタルの波がくるよ。RPAを導入しよう。
これはかなり重要だからしっかり進めるように。では、あとはよろしく任せたよ。」
という指示が。
田中さんは、(内心戸惑いつつも)
「はい、喜んで!」と二つ返事で早速RPA導入プロジェクトを立ち上げます。
システムに詳しい元SEを責任者にしてRPA導入するも、、、
プロジェクトは田中さんが立ち上げたものの、
通販部門のマネージャーAさんが元SEでシステムをバリバリ使えるとのことで、
絶大な信頼を置いてRPA導入の担当者に任命します。
Aさんがエンジニア向けのRPAを選定し、導入後もAさん自身がガツガツ手を動かして、
社内の業務をどんどん自動化していきました。
Aさんへの依存&退職で一からやり直し
順調にすすんでいたものの、大きな問題がありました。
それは、「社内が無関心」だったことです。
Aさんが一生懸命RPAロボを作成して周りに共有してくれてはいるものの、
「なんか難しそう、、、」という感じで、田中さん含め自分事として捉えることができず。
Aさんに任せきりになってしまっていました。
そんな中、なんと、Aさんが諸事情により退職してしまいます。
RPAを導入して6ヶ月目のことでした。
この時点で、Aさん以外にはだれもRPAを使えない状態。
ここではじめて田中さんは
「RPA導入が目的」になってしまっていたことに気づいたそうです。
本来の目的はRPAを導入して社内の業務を効率化することだけではなく、
「ITツールを活用できる組織風土を醸成して全社の意識を変えていくこと」
この目的に立ち返ろうと田中さんは思ったのです。
社長に報告。再度RPA導入にチャレンジ
田中さんは社長にありのままを報告します。
怒られるかと思いきや、社長からは「もう一度チャレンジするように」との指示が。
田中さんは再度RPA選定からやり直します。
「RPA導入は成果が出しやすいものの、TOPと社内を巻き込みにくい。
周囲を巻き込めるようにしないとまた同じことになってしまう、、、」
反省を踏まえつつネットで情報収集をするうちに、「技術者に頼らない業務自動化」の文言が目に止まり、ロボパットに問い合わせをしてくださいました。
その後、体制をガラリと変えて驚くような活用促進を実現。
続きはぜひこちらの記事でご確認ください。
→【導入事例】『ロボパット部』の発足が、現場に定着するターニングポイント
まとめると、
・一人しかRPAを作れる人がいない
・社内が無関心
という点が、最初のRPA導入が失敗した理由でした。
成功の秘訣の一つは、今までの失敗要因を知ることです。
ロボパットも同じで今までの失敗にも理由がありました。
その理由を知り改善をしていくことで、ロボパットは導入後の成功確率を大きく上げることに成功しています。
RPAに限らず、ツール導入の際には陥りがちなことではないでしょうか。
その他、RPA導入でよくある失敗について理由とともにまとめています。
導入してから「しまった、、、」とならないために、ぜひご確認ください。
→RPAが失敗する理由