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家庭保険サービス株式会社

知識ゼロからスタートして100件以上のデータ処理自動化を実現
「これなら私でもできる!」ロボパットへ乗り換えた理由とは

業務:損害保険代理店業務・生命保険代理店業務(福岡県)
導入ライセンス
実行機能:1ID

家庭保険サービス株式会社では、福岡県うきは市・久留米市・朝倉市を中心としたエリアで損害保険や生命保険の代理店業務を営んでいます。

この事例のポイント

  • ロボパットの直感的で使いやすいUIが決め手となり乗り換え

    以前使っていたRPAツールは操作が難しく挫折。しかし無料トライアルでロボパットを体験し、「これなら私にもできるかも」と思い乗り換えを決断しました。シナリオ作成のための素材が直感的でわかりやすかった点が魅力でした。

  • Web家庭教師をフル活用して疑問を解決

    わからない部分はWeb家庭教師に積極的に相談。シナリオの作り方だけでなく、「こういうことをやりたい」という質問にも「こうすればできる」と答えてもらえるため、ロボパット活用の幅が広がりました。

  • 月間100件近いミスの許されない作業をRPAで自動化

    保険が満期となった顧客に関するデータ入力業務を自動化しました。証券番号の突合など手作業ではミスの起こりやすい業務をRPAに任せることで、効率化だけでなく作業負荷や心理的負担の軽減につながっています。

INTERVIEW

※以下、敬称略福岡県うきは市・久留米市・朝倉市を中心としたエリアで損害保険や生命保険の代理店業務を営む家庭保険サービス株式会社では、ロボパットを導入して満期情報の更新、管理業務の自動化などを実現しています。運用を担当する美穂さんは、以前別のRPAツールを導入したものの、うまく扱えずに挫折を味わったそうです。しかし、その後ロボパットを導入し100件近いデータ処理の自動化を実現しています。
今回は代表取締役の橋本剛さんと美穂さんに、別のRPAツールから乗り換えてロボパットを導入した理由や活用方法などについてお話を伺いました。

最初に御社の概要やサービス、ロボパットを導入した部署のご紹介をお願いします。

橋本(剛)

橋本(剛)

家庭保険サービスという企業で、その名の通り保険を扱っています。保険の種類は基本的に損害保険と生命保険全般です。規模は私を含め全員で6名となっています。
ロボパットの導入先は、部署というより私の妻です。

部署の方々が使うというよりも、美穂さんが専門担当者としてロボパットを運用されているのですね。

橋本(美)

橋本(美)

はい。保険代理店の会合に主人が出席したときに、RPAの存在を知ったそうです。その時、これから必要になるのではないかと感じた主人は、友人でシステム関係の方に相談。しかし「御社のような規模の企業がRPAを導入してもメリットがないのでは?」と言われたそうです。私も最初はそう思いました。
しかし、うちの業務全体の中にロボットに任せられるものがあるかどうかを選別した結果「任せられそうな業務がある」という判断に至り、先行投資という意味でRPAを導入しました。

RPAをどのような業務に活用されているのでしょうか?

橋本(剛)

弊社ではもともとペーパレス化の一環としてサイボウズOfficeを利用していました。
RPAは、このサイボウズOfficeの中に3つの資料を作成添付するという作業に活用しています。また、給与計算の個別データの確認をするなど経理面でも活用している状況です。

橋本(美)

PDF化した契約データを毎月の該当満期データへ添付する業務も、RPAで行っています。作業自体は難しいものではありませんが、件数が多いのでRPAに任せることにしました。

日々の業務で自動化したいと思っていたものがあり、たまたまRPAについて知った際に「これだ!」とつながったということですか?

橋本(剛)

そうですね。やはりうちのように人材が少ない企業こそ、機械の力が必要だと思います。機械でもできる仕事は機械に任せて、人にしかできない業務に注力するべきです。
例えば、お客様のところへ持って行く書類の準備などはロボットに任せ、内容の詳細な詰めだけ人間が行うという使い方です。

社長がそのような考えをもって、先行投資をされていたのですね。ところでロボパット導入前は、別のRPAを利用されていたそうですが、当時の導入経緯について伺えますでしょうか。

橋本(剛)

はい、最初は別のRPAツールを導入していました。ただ、導入を決める前は、費用面が気になり躊躇していました。
うちのような零細企業が年間100万円も拠出して、費用対効果が本当にあるのか不安でしたね。

それでもRPAの導入に踏み切ったのは、どのような理由があったのでしょうか?

橋本(剛)

DX化を推進したかったからです。
今後、さまざまな業務でロボットなどが積極的に活用されていくだろうという予想をしていました。
RPAのマーケットシェアが拡大すれば、価格もリーズナブルになっていくだろうと思い、早めに着手するという経営判断に至ったんです。

導入されてみていかがでしたか?

橋本(美)

不安もある中で「まずは1年間使ってみよう」と思い契約しましたが、撃沈しました。導入前は「積み木を組むように簡単にロボットが作れる」という説明を受けていたのですが、実際に触ってみると操作があまりにも難しかったんです。
もちろん、ツールを紹介してくださった方やベンダーの方にとっては簡単なことなのだと思いますが、もともとRPAの知識を持っていなかった私には使いこなせませんでした。
結局、追加費用をお支払いしてベンダーの方にロボットの作成も依頼することにしました。ところが、保険会社のシステムは度々改定が入るため、ボタンの配置やアイコンの形などが突然変わることがあるんです。作ってもらったロボットがクリックするボタンを画像で覚えるタイプのロボットだったので、システムの改定が行われるたびに動かせなくなってしまいました。
本来なら改定があるたびにロボットを修正すれば正しく動かすことができるんですが、その修正すらも私にとっては難しかったんです。

修正ができなかった要因は何だったのでしょうか?

橋本(美)

以前のツールには、ロボパットのような直感的に使える素材がなかった(わからなかった?)んです。素材自体は数多く準備されていたのですが、どれも難し過ぎて修正方法が理解できませんでした。
もちろん、ベンダーの方にはかなり丁寧に教えていただきましたが、やはり使いこなすことはできませんでした。
また、そもそも保険の業務はお客様ごとのチェック項目がたくさんあり、お客様ごとに作業の手順が変わります。さまざまな手順に対応できるようにロボットを作ってもらったのですが、どうしても中身が複雑になってしまい、その結果自分では修正ができなくなってしまっていたのです。

RPAの活用を半ば諦めていた状態だったにも関わらず、なぜロボパットを導入することになったのでしょうか?

橋本(美)

実は私はストップしてもらうつもりでした。

橋本(剛)

RPAを導入したものの本来の業務の滞りが多発して、費用対効果はマイナスでした。妻の本来の仕事は全然進まず、効率化が図れるどころか非効率的な1年間が過ぎていたんです。
また、私はもともと一度100万円を支払えば永久にRPAが利用できると思っていたのですが、次の年にさらに100万円が必要だと知り、正直諦めようとしていたんです。
しかし、そのときたまたまインスタグラムに掲載されていたロボパットの広告を見て「非常に簡単に使える」と書かれていたので、妻にすすめてみました。そして、操作のわかりやすさに感動して、今日に至るという感じです。

橋本(美)

以前のツールで1年苦労した経験があったからこそ、実際にロボパットを使って「簡単に使える」ということがよくわかりました。その意味では、1年間の投資は無駄ではなかったと思います。

橋本さんが再びRPAに投資してみようと思った一番の決め手は何だったのでしょうか?

橋本(剛)

人件費という視点で見た場合、RPAは破格に安いと感じたからです。
導入前は「RPAを使わなくても、パートさんを雇えば何でも頼めるのでは?」と言われたこともありました。ですが、RPAの導入を諦めて今後も人手で保険料計算や更新案内の書類作成を継続するという未来が、自分の中では想像できませんでした。
年間100万円のコストはもちろん大きいと思いましたが、人を一人雇うことと比較すれば何とか乗り越えられるというのが、最終的な決断だったかと思います。


 

ロボパットのトライアルはどのように進めたのでしょうか?

橋本(美)

担当の藤城さんに事務所まで来ていただき、実際にPRAが動く様子を見せてもらったり「このボタンを押すと、こういう動きができます。」といった説明を受けたりしました。
また、以前のRPAツールで実施していたシナリオもロボパットで作りたいと考えていて、その作成もサポートしていただきました。

どのようなシナリオなのか教えていただけますか?

シナリオ1
(2022年度事業計画書より抜粋)
橋本(美)

例えば、満期一覧のデータをCSVでダウンロードして、データ入力する業務があります。
また、PDF化した申込書に、添付書類を貼りつける業務などもRPAの担当です。お客様の更新手続きをする際、世帯の契約一覧資料を添付する必要があるのですが、1つずつデータを開いてPDF化し、前年証券番号で突合する必要があります。このとき、前年の証券番号に紐づくデータに貼り付ける必要があるため、ミスをしないRPAが最適でした。
もちろん、人手による作業でも実施できますが、件数が多くなるとなかなか大変ですね。

シナリオ2
シナリオ3
保険の業務処理データは「分岐」が非常に多い。そのため、シナリオもものすごく長いものとなるそう。
このシナリオ修正を自分で管理し、入力ミスを起こさないロボットに業務を任せられるようになったことの意義は大きい。

確かに件数が多くてもミスなくこなせるのはRPAのメリットですね。ほかにもRPAで実施している業務はありますか?

橋本(美)

自賠責満期も同じような手順でRPAが契約データを確認して、解約済み以外の場合にデータをサイボウズOffice内に作成するというシナリオがあります。
また、自動車や火災、人保険・生保といった災害時確認用契約一覧も種目ごとに出して、毎月最新データをサイボウズのファイル管理の決まった場所に貼り付ける業務にもRPAを活用しています。

RPAの利用頻度は、毎月どのくらいなのでしょうか?

橋本(美)

月初や月の中旬だけなど、毎日使うわけではありません。処理するデータの件数は、満期のもので100件程度だと思います。自賠責は30件程度です。災害時確認用契約一覧の作成もデータの作成にはけっこうな時間がかかります。

ロボパットへ乗り換えた決め手は、やはり直感的に使えるという点だったのでしょうか?

橋本(美)

はい、使い勝手の良さです。「これなら私も自分でできるかも」と思いました。
しかし先ほどもお話した通り、保険会社のシステムは変更されることが多いため、適宜シナリオの追加、修正が必要です。ちょっとした修正であれば、私でも対応できますが、やはりうまくいかない部分もありました。

どのように課題を解決したのでしょうか?

橋本(美)

正直なところ、私の知識では太刀打ちできないことが多くあるため、無料サポートの「Web家庭教師」の制度を活用しています。
ロボパットにはフル機能版と実行版があって、普段は実行版を使っています。ロボットの大きな修正をしたいときだけフル機能版を契約して、計画的に修正を行っています。このフル機能版を使う月のことを私は『ロボパット月間』と呼んでいます。
この『ロボパット月間』のときに毎回2枠くらい連続で「Web家庭教師」を予約して、フル活用しています。すごく親身になって教えてくれるので、「家庭教師さんありがとう」といつも思っていますね。
アバウトに「こういうことやりたいです」と聞くだけでも「この素材を使ったらできると思います」という感じでアドバイスしてくれますし、2枠の中できりがよいところまで教えてくださいます。すごくありがたいです。

Web家庭教師を上手に使っていただけて、非常にうれしいです。ちなみに以前のツールではできなかった業務のうち、ロボパットでできるようになったことはありますか?

橋本(美)

業務ではなくシナリオの修正の話なんですが、画像認識に関しては自分でも差し替えができるようになりました。
RPAにドラッグアンドドロップなどを教えるのは、非常に難しいんですよ。人間は簡単にできますが、機械に教えるのはすごく大変です。RPAが途中で動かなくなることもあります。
でもロボパットであれば、やり方さえ覚えてしまえば、私でもドラッグアンドドロップの自動化を簡単に行うことが可能です。非常に感覚的に使えますね。

周囲の方のRPAに対する反応はいかがですか?

橋本(美)

今年の3月に行った事業計画の発表会のときに、RPAが実際に作業を行う様子を撮った動画を発表しました。保険会社の支店長の方や本部長の方なども、RPAが動いているところを見たのは初めてだったようです。保険代理店の中では、まだRPAはあまり浸透していないようで「実際にオフィスで動かしている様子を見せてください」と言われることもあります。
一方、弊社の社員も作業をRPAで行っていることは知っていますが、実際に活用しているのはまだ私だけなので、これから社内に広げ継承していく活動もおこなっていくつもりです。

人物集合写真

今後、ロボパットを使って、やってみたいことはありますか?

総括
(2022年度事業計画書より抜粋)

橋本(美)

RPAで実施できる業務を、もっと増やすことが課題です。月に3~4回程度使っているだけでは、勿体ないことは分かっています。
また、社内で私だけしかロボパットを使えないというのも勿体ないと考えています。シナリオの作成はできなくても、せめてRPAの実行だけでも、他の社員が実施できるようにしたいところです。
私が不在のときにRPAが使えないのではなく、私がいなくてもRPAが代わりに業務を行ってくれることが理想だと思っています。

ありがとうございます。今後、社長は社内でRPAをどう活用してもらいたいとお考えでしょうか?

橋本(剛)

もちろん限られた人材と資金で運用しているので、RPAで自動化できる業務を増やしてもらいたいとは思っています。しかし、経営者があまり躍起になって、従業員が疲れてしまうのは本末転倒です。
従業員に余裕がなくなると、お客様に良い提案ができなくなる可能性があります。ですので、キャパオーバーにならない程度に、RPAを活用してもらえればと思っています。
そのためには、経営者自身にも待つ姿勢が必要です。2~3年はコストがかかって利益率が悪くなったとしても、経営者の報酬を減らして対応していければよいと思っています。

なるほど。性急に結果を出すのではなく、従業員や職場の環境にRPAが馴染んで、使いこなせるようになるまで待つことも重要ということですね。

橋本(剛)

はい。近年、保険業界に対する金融庁の監督が非常に厳しくなっており、消費者に対して真面目に向き合っている保険屋さんでなければ、生き残っていけない時代が目の前に来ています。今後、保険代理店はどんどん集約されていき、店舗数が減って大型化が進むことが予想されるでしょう。
そのため、これからがまさにRPAが真価を発揮する時代になるだろうと考えています。長期的な視点をもって、取り組みを継続することが必要です。
それともう1点、紙を主体とする業務が今の保険業界にはたくさんありますけど、RPAを使うことによって情報漏洩のリスクが減らせると考えています。RPAを活用して書類をPDFで保管して、全ての業務においてペーパーレス化が実現できれば、情報漏洩対策にも一役買ってくれるのではないかと思います。

そういう観点もあるんですね。ありがとうございます。最後に美穂さんから、今後RPAを導入する方に向けてメッセージをお願いします。

橋本(美)

無料トライアルを活用して、導入前にいろいろなRPAを試してみることが大切だと思います。人それぞれ能力が違うように、企業ごとに最適なRPAも異なるからです。ただ私としては、シナリオ作成の素材がきちんと用意されていてわかりやすいRPAを使ったほうがよいと思います。
そして、一度RPAを導入すると、非常に便利で手放せなくなるということもお伝えしたいですね。「必ず翌年もまた継続したい!」と思うよう前向きにやってみる事が大切だと思います。

 

導入担当者からのコメント

藤城 欣央 営業推進部・セールスディレクター

橋本社長、美穂様、取材にご協力頂き、有難うございました。美穂様とは、トライアル時からやりとりさせて頂いております。トライアル前に、他RPAで挫折したというお話を伺い、「ロボパットでは失敗の無いように応援したい。」と、強く決意したのを記憶しております。ご利用からしばらくして、「使いやすいです。」「順調に利用できています。」というお言葉を頂け、すごく嬉しかったことを記憶しています。RPAをうまく活用できなかった方には、他のRPAに頓挫してもできるんだ、という勇気づけにもなる事例ではないかと思います。引き続き、ロボパットがDX推進の良き伴奏者となれるよう、頑張ります。何卒、よろしくお願い申し上げます。

この記事を書いたコンサルタント

藤城 欣央

営業推進部・DXチーフコンサルタント

大学卒業後、東証一部上場のPCサプライメーカーにて、流通、官公庁・法人営業のルートセールス、新規開拓に従事。その後、東証一部コンサルティング会社にて、経営コンサルティングのプレイングマネージャとして活動。FC加盟・立地開発、資金調達・人材採用をはじめとした出店支援を行ってきた。その後、企業の組織変革と人材育成、生産性向上における研修営業・講師・コンサルティングに携わり、現職に至る。ロボパットを通じて現場主導のDXを推進し、日本の企業の人財育成、組織風土変革に挑戦するという想いで活動中。

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